インボイス導入と地方議会整理統合化(固いタイトルですみません)
「統一地方選挙の結果を見て、地方議会の議員さんの質にもうがっかり」ということを耳にすることもすくなからず。先日の大阪市長からの大阪市議会定数大幅削減の報道もあり、
「!」これはそういう負のスパイラルなのかと思うようになりました。どういうことかと言えば、
統一地方選挙2023では、生駒市の投票率は今回4%以上アップして54%台です。前生駒市長が維新公認候補として奈良県知事になった前半戦から、生駒市長・市議会にも候補をたてた後半戦をとおして、維新さんが目を見張るような選挙を展開して生駒市を黄緑色に染めてくれた功績に拠るところが大きいかと。
投票率がアップしてもアップ分はおそらく維新さんへ投じられたのではないかと見られ、落選したのは無所属(や無所属に近いような)市民派候補が多かったその結果を「がっかり」という人たちもいて当然ですが、私はこういう流れが議員定数削減へのお膳立てなのかと思うようになりました。
維新さんの徹底的な選挙運動では浮動票も維新さんへ行くから、浮動票をあてにする市民派候補が通りにくくなると、従来以上に、議員定数を持て余してる印象が強まり、削減に反対しようという人が減って、定数削減しかり、という空気ができる。
さて、「STOP!インボイス」について。
インボイス制度は、税収アップの意味合いは小さいことから、狙いは、免税事業者へ10%増税を課して潰す=整理統合策だとの見方があります。私はこの流れと同じ考えを地方選挙でも見た気がします。
(無所属)市民派議員(候補者)さんたちはいわば、小規模事業者。細々とやってきたところに、地方選挙では従来みられないほどの政党主導による徹底的なキャンペーンが圧倒すれば、無所属議員さんはおままごとのようなもの、蹴散らされてしまう。
下位当選枠の市民派議員が通らないことで、「議員なんて誰がやっても一緒」という諦め(政治離れ)が勝り、地方議会での民主主義(多数決ではなく多様な意見が表明され検討されること)が形骸化していって、議員定数は削減の一途という流れが見えてきます。
自然界で生物多様性が刻一刻と失われている流れと同調し、経済・政治でもモノカルチャー化傾向は決定的なのでは、と無力に打ちひしがれていたくはない、何かできることがあるのかを知りたいです。人が希望的観測でいうみたいに「一過性なんじゃないの」なんて楽観的にはなれないけど、打つ手がないと悲観的にもなりたくない。本を読んだり、たくさんの人と話して、模索しましょう!
(またバルファキスについてGW中に投稿したいです。)
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